演劇

動画

2009年の映像作品『忘れられた運動会』

私がデジタルシネマ/ショートフィルムを創り始めたのは、2005年頃だったのではないか。前稿で述べたように、そのほとんどが稚拙なもので、“鑑賞に耐えられぬもの”として私はとらえている。 しかしこれはなんとか、観てもらえるんじゃないか――という...
演劇

瀬戸康史さんの舞台のこと

【月刊誌『家の光』2024年10月号の表紙は瀬戸康史さんだった】 こういっちゃなんだが、それはごくありきたりな記事だった。 JA(農業協同組合)の家の光協会が発行する月刊誌『家の光』2024年10月号で、俳優・瀬戸康史さんのインタビュー記事...
映画

『新幹線大爆破』の時代

【佐藤純彌監督の東映映画『新幹線大爆破』(1975年)】 全く個人的な調べ事をしていた挙げ句、つい最近のことだったけれど、「ワンレン」、「ボディコン」、「ジュリアナ東京」について思い起こすことがあった。意外ながらも、そのビジュアルの奇縁なる...
文学

岸本佐知子さんの死語の知らない世界

【筑摩書房のPR誌『ちくま』2025年5月号(No.650)】 個人的な文学散歩の系譜として、長年続けているのは、岩波書店と筑摩書房のPR誌を定期購読していることと、各出版社の文芸雑誌を乱雑に買って読んでいること。あ、でも文学のカテゴリーに...
文学

内田樹の「ことばとは何か」をふまえて

【高校用国語教科書『精選 国語総合 現代文編 改訂版』(筑摩書房)】 日増しに、先々の長編小説など書けないと思ってしまう。いや、一週間ごとにそう思うのだ。名の通った文人方々の作品なり評論なりに目を通していると、自分のちっぽけな存在が木っ端微...
文学

私は朝井リョウを単純化しない

【「私の読書日記」より朝井リョウ「未来がないと世界が明るい」】 捨ててしまおうと思って、ウィトキンの写真集の小さな本を、部屋の片隅に置かれたダストボックスに放り込んだ後だった。朝井リョウさんのコラムにおけるテーマが、ウィトキンの救いがたい暗...
書籍

告白の法則―A子の教科書から

【A子の教科書と同じ国語教科書をオークションサイトで見つけた】 迂闊であった。「日本語の文法」に関するよりよい記述を、ある本から導いて、これに類似する記述を別の専門書から抽出しようではないか――という企てに、うつつを抜かしたのがそもそもの間...