学校

文学

教科書から高村光太郎「道程」

【光村図書の中学3年用国語教科書。かつてこれと同じ教科書をA子が持っていた】 懐かしい“A子”の国語教科書から、高村光太郎の詩を選んで読んだ。 「道程」。僕の前に道はない僕の後ろに道は出来るああ、自然よ父よ僕を一人立ちにさせた広大な父よ僕か...
文学

ことば―この世はフーゾクをさだめるなり

私が運営しているウェブサイト[カゼヒカル やましい大人の性のテクスト]では、オトナの世界に特化したセクシュアリティのトピックを書き連ね、投稿配信している。いうなれば、〈ここはオトナの性の話をするところだから、子どもは見ちゃダメよ、向こうへ行...
性教育

「ロンドンの小景」と二股でバグる世界

【フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルのCDで「ロンドンの小景」を聴く】 コレが気になり始めて止まらない――私の思うがままのスクショ記録から、世の中の態やヒトの心の中をあぶり出すバグる世界。前回のお坊っちゃまたちの話から間髪入れず、...
文学

岸本佐知子さんの虫が知らせる工作員

ごく最近、ジョン・アーヴィング(John Irving)の『ホテル・ニューハンプシャー』(“The Hotel New Hampshire”)と『サーカスの息子』(“A Son of the Circus”)の文庫本を買った。『サーカスの息...
文学

伴田良輔の「ゲイの顔」

【伴田良輔著『愛の千里眼』(河出書房新社)】 その時代、街の大通りに軒を連ねていたのは、個人経営の商店だった。我が片田舎の町(街)の話である。 それが今では、どこも均一化して、無機質な雑居ビルばかりとなり、テナントは大概、学習塾である。四方...
文学

大林宣彦氏の随筆「出会い」

【光村図書の中学3年用国語教科書】 光村図書の中学3年用国語教科書(平成4年2月文部省検定済)から、映画監督・大林宣彦氏の随筆「出会い」を読んだ。 書き出しは、こうである。《一人の老女に出会った》 たぶん、中学3年生の春、一番初めの国語の授...
ビジネス

『平凡パンチ』とサントリーレッド

【週刊誌『平凡パンチ』に掲載されていたサントリーの広告。宇津井健さん】 お酒は飲みすぎると危険だよ、というようなことを書いた「アルコール依存とオフライン女子のこと」のかたわら、手の裏を返したように〈お酒を飲みましょう〉と謳うのは、多少気が引...
科学

アルコール依存とオフライン女子のこと

【ささやかな折り鶴が癒やしとなりますように…】 今年の初め、オフライン女子のハナコさんの話を書いた(「トモダチってなんだろう?―オフライン女子の話」)。 ハナコさんは40代独身の女性で、天涯孤独――親兄弟がいない、友達がいない――であり、L...
文学

我がツイッター時代のツイートより―「三島由紀夫」編

Utaro/青沼ペトロのツイッター(旧ツイッター)時代のアーカイブ。◎第1期:2010年4月22日~2022年6月26日(1.5万ツイート)◎第2期:2022年9月8日~2023年4月19日(2,588ツイート)以下は、この中から選りすぐり...
コンピューター

点滅人生を悠々と生きる

【もうハンダごての影は求めない…】 昨月、何度目かの誕生日が過ぎる。 「生き恥」とは、《なまじ生きているために受ける恥》と辞典にある。三省堂の『新明解国語辞典』(第八版)である。 《なまじ生きて》――のことばが、妙に心にまとわりついて、深く...