学校

文学

開高健『開口閉口』―俗語的俗語の話

【開高健著『開口閉口』(新潮文庫)】 私が敬愛する作家・開高健氏の書き物で夢中になったのは、小説よりもエッセイ(随筆)のほうで、記憶をたどれば、珠玉のエッセイ集の『開口閉口』(新潮文庫)だったはずである。 初めて読んだ時は、ベトナムの記述が...
文学

遣らずの雨

【『小学国語 六㊤』(教育出版)】 工業高校時代のある「思い出」の光景で、その時盛んに降っていた「雨」をどう表現していいのかわからず、匙を投げた――ということがあった。その「思い出」は文章に書けなかったのだ。いくら表現しようとしても、ことば...
音楽

〈再録〉UNICORNのペケペケ伝説

【UNICORNのアルバム『PANIC ATTACK』。左がEBIさんで、右が奥田民生さん】 今回は短めに。 昨年の初夏、約2年間ほっぽらかしていた自主製作のショートフィルムの編集を突然再開し、その間、ツイッターをやめるべくアカウントを削除...
文学

〈再録〉開高健『開口閉口』―やらされることの美学〈1〉

【清らかな自然に囲まれた山荘より】 ――こんな夢を見た。 人権擁護の活動家である私は、都会の喧騒を離れて、山荘にこもった。 夜な夜な、名前のよく知らない銘柄のスコッチを一杯飲む。すると、じんわりとした温かさが体を包み込んで、疲労感が一気に抜...
文学

〈再録〉「小説すばる新人賞」に関する意欲的な備忘録

【あまりに幼かったのでどう受け止めていいのかわからなかった…】 これはあくまで備忘録としての体裁にとどめたい。第37回 小説すばる新人賞原稿募集中!対象 エンターテイメント小説。ジャンル不問。日本語で書かれた自作の作品に限ります。資格 応募...
文学

〈再録〉開高健『開口閉口』―アリ釣りとオスとメスの話

【開高健著【開口閉口】(新潮文庫)】 ――こんな夢を見た。 人権擁護の活動家である私は、都会の喧騒を離れて、ある山荘にこもった。夜な夜な、スコッチの後に、オールド・トム・ジンをベースにしたトム・コリンズのカクテルを一杯飲む。かけているレコー...
テーマパーク

〈再録〉われらの小山ゆうえんち

【懐かしい小山ゆうえんちでの記念写真】 最近手掛けた曲「これぞ運命」の歌詞の中に“小山ゆうえんち”という遊園地の名称が出てくる。 小山ゆうえんちとは? それはつまり、かつて栃木県小山市に所在した遊園地、小山ゆうえんちのことである。そこは私が...
文学

朝井リョウの黒タイツおじさん遭遇記

最近、『週刊文春』(文藝春秋)を読んでいて思ったのだった。 〈あれ? あの広告がどこにも無い…〉。 それは、東京ノーストクリニックさんの“◯◯治療”広告であった。 以前は、《中高年も考えたい》などといったキャッチフレーズが私の脳裏にすっかり...
ゲーム

〈再録〉世界ジャンボ旅行ゲーム

【タカラ社の「世界ジャンボ旅行ゲーム」】 小学生の頃、私はたいへんな“ボードゲーム狂”でした。放課後ともなると、たびたび友人達を自宅に招き、ジュースやお菓子を頬張りながらボードゲームをハシゴしました。 ボードゲームはおそらくその頃、十数個持...
書籍

資生堂の『花椿』と手鏡

子どもは、刃物やガラス、鏡で遊ぶことを許されなかった。手を傷つけたりして、危ないから――。 遠い記憶の残影を想い出す。 私がまだ幼少で、保育所(市内の認可保育園)にいる時、やんちゃな男の子がはしゃぎすぎてしまって、ガラス戸に頭を突っ込み、大...