映画

書籍

エンタメの魔法の雑誌だった『ぴあ』

【イラストを描いたのは及川正通さん。都はるみさん表紙の『ぴあ』1992年12月1日号】 私の古き青春時代に欠かせぬ友となっていた雑誌『ぴあ』(ぴあ株式会社)を懐かしんで紹介するのは、もしかすると特別な事情がない限り、これが最後ではないかと思...
映画

『2001年宇宙の旅』と森本レオさん

【映画『2001年宇宙の旅』のサントラCD(東芝EMI)】 つい最近、『2001年宇宙の旅』の映画を観て思い出し、これを備忘録とする。『2001年宇宙の旅』のサントラ盤 1968年公開の英米映画『2001年宇宙の旅』(“2001: A Sp...
文学

岸本佐知子さんの虫が知らせる工作員

ごく最近、ジョン・アーヴィング(John Irving)の『ホテル・ニューハンプシャー』(“The Hotel New Hampshire”)と『サーカスの息子』(“A Son of the Circus”)の文庫本を買った。『サーカスの息...
コンピューター

我がツイッター時代のツイートより―「ユリシーズ」編

Utaro/青沼ペトロのツイッター(旧ツイッター)時代のアーカイブ。◎第1期:2010年4月22日~2022年6月26日(1.5万ツイート)◎第2期:2022年9月8日~2023年4月19日(2,588ツイート)以下は、この中から選りすぐり...
映画

友という領空侵犯―『ロボットドリームズ』を観て

【パブロ・ベルヘル監督の映画『ロボットドリームズ』】 ネット上で知り合ったひろひろ(ナギ)さんが『ロボットドリームズ』について書き記し、それに私も追随してこの映画について書いておこう――というのが今回の趣旨。満を持してひろひろさんが提起した...
テレビ

コロンボ警部が差し出したワインのこと

【サラブレッド・ブックスの『特選 刑事コロンボ』(二見書房)はあの頃買って読んだ…】 普段ウイスキー党である私が、久しく秋夜の風雅に見守られてワインをたしなむ――。きわめて珍しく。 そう、きわめて珍しいことなのだ。私がワインを飲むなんて。 ...
文学

ウォーホル解禁―伴田良輔の「キスの連鎖」

【伴田良輔氏の名著『奇妙な本棚』(芸文社)】 たぐいまれな文筆家・芸術家の伴田良輔氏の名著『奇妙な本棚』(芸文社/1993年刊)を前回取り上げたのは、もう4年も前になってしまう。「ローリー・シモンズの水中バレエ」。 Amazonでこの珍本を...
映画

痩せトレで恋愛映画を発見する

【痩せトレを特集していた『an・an』(No.2248)の表紙はHey! Say! JUMP】 最近、すっかり自分の脚が太くなったと思った。 たぶん、誤解されるかもしれないが、「太くなった」は、決して「太った」(=肥満)の意味ではない。筋肉...
文学

大林宣彦氏の随筆「出会い」

【光村図書の中学3年用国語教科書】 光村図書の中学3年用国語教科書(平成4年2月文部省検定済)から、映画監督・大林宣彦氏の随筆「出会い」を読んだ。 書き出しは、こうである。《一人の老女に出会った》 たぶん、中学3年生の春、一番初めの国語の授...
文学

岸本佐知子さんの注文の多い料理店

【『ちくま』の好評連載。岸本佐知子さんの「ネにもつタイプ」】 前回、ホチキスの話で反響を呼んだ(?)岸本佐知子さんの「ネにもつタイプ」。PR誌『ちくま』(筑摩書房)の連載コラムであるが、今回もお調子よく紹介する。 『ちくま』2025年8月号...