三省堂

文学

ことば―この世はフーゾクをさだめるなり

私が運営しているウェブサイト[カゼヒカル やましい大人の性のテクスト]では、オトナの世界に特化したセクシュアリティのトピックを書き連ね、投稿配信している。いうなれば、〈ここはオトナの性の話をするところだから、子どもは見ちゃダメよ、向こうへ行...
性教育

「ロンドンの小景」と二股でバグる世界

【フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルのCDで「ロンドンの小景」を聴く】 コレが気になり始めて止まらない――私の思うがままのスクショ記録から、世の中の態やヒトの心の中をあぶり出すバグる世界。前回のお坊っちゃまたちの話から間髪入れず、...
文学

岸本佐知子さんの虫が知らせる工作員

ごく最近、ジョン・アーヴィング(John Irving)の『ホテル・ニューハンプシャー』(“The Hotel New Hampshire”)と『サーカスの息子』(“A Son of the Circus”)の文庫本を買った。『サーカスの息...
文学

ウォーホル解禁―伴田良輔の「キスの連鎖」

【伴田良輔氏の名著『奇妙な本棚』(芸文社)】 たぐいまれな文筆家・芸術家の伴田良輔氏の名著『奇妙な本棚』(芸文社/1993年刊)を前回取り上げたのは、もう4年も前になってしまう。「ローリー・シモンズの水中バレエ」。 Amazonでこの珍本を...
食べ物

岸本佐知子さんの食べるもの捨てるもの

【筑摩書房のPR誌『ちくま』から岸本佐知子さんの「ネにもつタイプ」】 もはや、精緻な器官による皮膚感覚というべきものに、身悶えしてしまう――。 食べるもの、すなわち口に入れていただくものへの感謝の念がこもっていて、その食材の細部にこだわり、...
性教育

『婦人公論』―こしけとおりもの

【今年立ち上げたウェブサイト[カゼヒカル やましい大人の性のテクスト]】 今年の春、大人の恋愛と性に関するウェブサイト[カゼヒカル やましい大人の性のテクスト]を立ち上げた。その名の通り、大人の恋愛沙汰と、セクシュアルな言説に刮目し、それぞ...
コンピューター

点滅人生を悠々と生きる

【もうハンダごての影は求めない…】 昨月、何度目かの誕生日が過ぎる。 「生き恥」とは、《なまじ生きているために受ける恥》と辞典にある。三省堂の『新明解国語辞典』(第八版)である。 《なまじ生きて》――のことばが、妙に心にまとわりついて、深く...
文学

渡辺実の「なつかしいと恋しい」

【私にとってもはや意味深なアイテムと化している中学3年用の国語教科書】 もうそれは、“A子の教科書”というだけでいいではないか。 私がその光村図書の古い国語教科書を持っている経緯については、「告白の法則―A子の教科書から」を読んでいただくと...
文学

ナショジオと梶井基次郎の「交尾」

【科学雑誌『ナショナル ジオグラフィック』で見たヨツメウオの写真】 オクラホマシティー動物園で撮影したというヨツメウオの写真。 目が4つ。 目が4つあるように見える魚。ヨツメウオ。ヨツメウオ 私はそれを、『ナショナル ジオグラフィック』(N...