
昨年の10月、私はSNSのBlueskyでこうポスティングしたのだった。
私自身のサブカル嗜好についても、新しい空気感が注がれている感じ。アンディ・ウォーホル、ウイスキーのSOGAINI(ソガイニ)、バービー、グレタ・ガーウィグ、マンブルコアの映画…。これらについて、ブログなどでどしどし書いていくつもり。お楽しみに。
青沼ペトロのBlueskyより引用
あれから半年――。私はその時以来、ソガイニを飲んでいる。
ソガイニ。SOGAINI。広島生まれのジャパニーズ・ウイスキー。
あの時私はこれを6本セットで買い、ほとんど毎日ワンフィンガー(1オンス)ずつ飲み続けている。そしてもうまもなく、その6本目が、終焉を迎えようとしている。
だから、ソガイニについて、思ったことを書いておきたい。
それは広島生まれのウイスキー
BLENDED
JAPANESE
WHISKY
SOGAINI
公式サイトなどで解説されていることをまず書く。
ソガイニのふるさとは、広島県廿日市市。広島市の湾岸から、西のちょっと先。廿日市市の港からは、南に厳島がそびえる。
その廿日市市の、SAKURAO DISTILLERY(サクラオ・ディスティラリー)。社名はサクラオブルワリーアンドディスティラリー(もと中国醸造)。地元でどんなふうに呼ばれているかわからないが、“桜尾蒸留所”といったほうが、一般の日本人の方にはすっきり通りやすいかもしれない。が、やはりウイスキーは基本的に、“ディスティラリー”ということばのほうがしっくりくる。
桜尾貯蔵庫と、国内ではあまり知られていないかもしれない「戸河内ウイスキー」の戸河内貯蔵庫。これらのモルトとグレーンウイスキーをブレンドして2025年10月に誕生したのが、ソガイニ。《力強くも繊細でフルーティーな独自の風味を引き立てます》。
モルトの比率が高いという。だからフルーティーな香り。チョコレートのような甘みと、柑橘を思わせる酸味。
戸河内貯蔵庫は、《広島県最高峰の恐羅漢山や深入山、国の特別名勝・三段峡など、豊かな森林と清流に囲まれた安芸太田町。その鉄道用として使われていたトンネルを生かして作られた》とあり、桜尾貯蔵庫は、《世界遺産・宮島の対岸にある創業の地、広島県廿日市市に位置する》と紹介される。そのモルトの原酒には、瀬戸内の潮の香りがまとわる、ともいう。
このソガイニの、ブランド・アンバサダーでイメージキャラクターを務めているのは、俳優の福士蒼汰さん。福士さんが出演する映画『TOKYO BURST -犯罪都市-』はまもなく公開される。彼もやはりウイスキー党で、ハイボール(ウイスキーハイボール)が好きであるらしい。
この福士さんのイメージと、ソガイニはとてもよくマッチしていると思う。ボトルにくくりつけられているアドでいつもソガイニを飲む時は、福士さんの顔を見ることが習慣となっていた。やはりウイスキーは、男のイメージが拭えないのだ。これはいいほうにとらえるべきである。



なぜゆえにウイスキーを語るのだろう僕たちは
お酒には、そもそも人の心を和ませる効果があるように思う。
適量を飲むうちに、ほのかな酩酊が沸き起こり、体が火照って熱くなる。そうして心がふっと軽くなる瞬間を、私はウイスキーを飲むことで何度も経験してきた。
ウイスキーは、琥珀色の眩暈に私たちをいざなう。
グラスを近づければ、多彩なフレーバー――それは時に森の香りだったり、フルーティーな香りだったり、土の香り、磯の香りだったりする――がただよい、それだけでまず酩酊への第一歩を踏み出し、ファンタジックな世界に気分を持っていくことができる。
次に、舌で味わう甘さ、酸味。独特のコク。
熟成された大麦やトウモロコシ、まるでゆりかごのように寝かしつけられたカスク(樽)によるフレーバーの絶妙の調和、そして喉を通過する際の、やや強いアルコールの刺激を味わう。そうしてさらにまた香りがぶり返してきて、胃に落ちる瞬間に、何か体内の粘膜がその熱く滴る液体を受け止め、奇跡を感受するかのようだ。
おおまかに喩えると、ウイスキーとは、そういう楽しみ方ができる酒なのである。


私の場合、ウイスキーを飲むと、自己の遠い記憶を一息にたどることがある。ワインやビール、ハイボールとは違い、ストレートでもオンザロックでも、孤独の酩酊によって自己の心のゆらめきを確かめることができるからだ。
人とふれあう中での楽しさや憂いの彼方に、自分自身を見つめる眼差しに気がつく。自分自身がこの琥珀色の液体と一体になり、その独特の味わいに体を委ねている、そうした自己の本当の姿を、ゆっくりとくつろいで確認することができるのだ。「美味い」というウイスキーには、それなりの理由がある。
また一つ、風雅をただよわせ、私は深い眠りにつく。
極上のウイスキーとの出合いは、友との語らいにも似た大切な時間を意味する。


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