動物

文学

〈再録〉リルケの駆け落ち話

【またもや登場の高校国語教科書『新現代文』】 馴染みの薄い作家を読むと、ゾクゾクとするものを感じる。 この場合の馴染みが薄いとは、存在を知っていながらもわざと遠慮して、理解を恐れ読まずにいた、という意である。 以前ここで書いたことのある梶井...
飲み物

〈再録〉ネッシーと蘇格蘭とクレイモアの酒〈1〉

【私のお気に入りのスコッチ・ウイスキー「クレイモア」】 湿った原野の如く懐かしい匂いを放つ、濃密な二つのアイテム――ある音楽と酒――に、私はいま翻弄され、愛しさの歓喜に満たされている。ロスで活動しているビートメイカー、ライオンミルク(Lio...
演劇

〈再録〉大駱駝艦―白馬の舞踏

【DVD『裸の夏 The Naked Summer』】 舞踏家・麿赤兒率いる舞踏カンパニー大駱駝艦の合宿ドキュメンタリー映画をDVDで観た。タイトルは『裸の夏 The Naked Summer』である。 このDVDのパッケージがとてもシンボ...
性教育

〈再録〉恋するベアー―性教育関心への定点観測

【私のときめくベアーへの想い。ベアーが好きだ】 ある写真を眺めていて、ベアーのぬいぐるみが素敵だと思った。そしてまた、ある本を読んでいて、そのベアーの人形が、あまりに精巧で愛くるしく、食べてしまいたいと思った――。 写真の方は、エドワード・...
文学

ものかなしくてバグる世界

【イケメンで華がある。しかしそれ以外はまるでダメな羽賀研二さん】 去る2月9日、タレントの羽賀研二さん(本名・當眞美喜男)が「不同意わいせつ」容疑で逮捕されたニュースが目に止まる。 懐かしき、いいとも青年隊だった頃の羽賀さんは溌剌としていた...
写真・カメラ

〈再録〉それは忘れがたい写真から始まった

【それは2年前、ナショジオの本の中の5つの写真と出合って思いとどまることができたのだった】 人生の半分よりもっと多くのあいだ、こうやってなんたらかんたら“文章”をあちらこちらで書いてきたのに、本当に今年になって初めて、「プロの作家になりたい...
文学

〈再録〉朝井リョウの『生殖記』はナニを語っていたか

【はい、朝井リョウさんの『生殖記』読み終わりました】 当ブログの今月の投稿「私は朝井リョウの『生殖記』を読み始めるというのか」で予告したとおり、それから程なくして渦中の小説を読了し、今これを書いている。 朝井リョウ著『生殖記』(小学館)。 ...
文学

〈再録〉教科書の中の高村光太郎

【高校3年時の国語教科書は筑摩書房だった】 音楽における創作活動のうち、【作詞】という分業は、私にとって切実な命題となっている。 あるリズムを伴ったメロディに、言語を織り込んでゆく作業。言語の一片一片の音の形(音韻)、語彙、意味からくるイメ...
科学

〈再録〉人新世とウイスキーと『化石入門』

【人類の偉大なるレガシーは酒を造ること。私が好きなのはバルヴェニー】 メジャーリーグの大谷翔平についてはよく知っている。でも長嶋茂雄や王貞治は名前だけしか知らない…。野球ファンであろうと、Z世代ではありがちなことである。いや、若い世代にかか...
コンピューター

青沼ペトロの年頭所感―[Utaro Notes]消えました

【禊ぎや浄めと引き換えに】 琥珀色のウイスキーが渇いた喉を潤す。 Spotifyから流れてくるのは、美空ひばりさんの「川の流れのように」――。 昨年末、寒い日にトナカイが去った後、少し経ってそこに置かれていたのは、愛する人からの青色のプレゼ...