文学

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〈再録〉冬牡丹への懸想

【水舎門をくぐれば東照宮。そしてぼたん苑】 真新しい新潮文庫で漱石の『行人』を読んだのは、“昨年”のこと――と思い込んでいて直ちにツイッターで確認したところ、それは間違いで一昨年の秋であったことに気づいた。 時間経過の感覚が歳をとる毎に短く...
映画

〈再録〉香り高き映画『バリー・リンドン』

【スタンリー・キューブリックの映画『バリー・リンドン』】 貴方は明日絶命します。もし最後に観たい映画があるとしたら、今夜何を観ますか? こんなことを訊かれて、真面目に答えるとするならば、私は『バリー・リンドン』と即答するだろう。スタンリー・...
コンピューター

〈再録〉ブリリアントカラーでバグる世界

キャスターも大変なお仕事でございます何を察しての発言かよくわかりませんでした 自称メモ魔の“自己流”スクショ掻き集め戦術――が功を奏して、一昨年の初旬から「バグる世界」を展開してきた。なにやらシリーズ化の様相である。 昨年末から今年の初めに...
映画

〈再録〉映画『スタンド・バイ・ミー』のこと

【ロブ・ライナー監督の映画『スタンド・バイ・ミー』】 私の母校の中学校の卒業アルバムを眺めると、あるクラスメイトの女子が、リヴァー・フェニックスの顔写真の下敷き(普通のプラスティック・シート)を持って教室の椅子に座っているオフショット・カッ...
文学

ものかなしくてバグる世界

【イケメンで華がある。しかしそれ以外はまるでダメな羽賀研二さん】 去る2月9日、タレントの羽賀研二さん(本名・當眞美喜男)が「不同意わいせつ」容疑で逮捕されたニュースが目に止まる。 懐かしき、いいとも青年隊だった頃の羽賀さんは溌剌としていた...
コンピューター

〈再録〉残されたメモ―バグる世界

【ザッカーバーグ氏の桃源郷メタバースは何処へ?】 私は日頃、メモ魔である。本を読みながら、新聞を読みながら、映画鑑賞をしていながら、なんとやらのメモをとることが多い。すなわち、衣食住の根幹を支えているのが、このメモのたぐいであり、夕飯のメニ...
映画

〈再録〉映画『Wの悲劇』の悲劇とは

【薬師丸ひろ子主演の映画『Wの悲劇』の劇場用パンフレット】 演劇がやりたいと思い始めたのは、小学6年生になってからで、美内すずえ原作の『ガラスの仮面』(白泉社)のテレビアニメ(杉井ギサブロー監督)の影響がとても大きかった。それは1984年の...
映画

〈再録〉遅ればせながら『早春物語』

【映画『早春物語』の当時のパンフレットより】 小学校時代の幼馴染みで、女優・原田知世さんのデビュー当時から彼女の大ファンだった男友達のHは、私と同じ工業高校まで腐れ縁であった。その日々を懐かしく想う。 20代の後半期に差し掛かった頃、別の友...
音楽

〈再録〉さだまさしの「軽井沢ホテル」

【さだまさしさんの「軽井沢ホテル」EPレコード】 自分の学生時代の頃のことを思い出すのは、身悶えするような切なさを伴う。同じ地べたを踏み歩いてきた幼き頃の自分――というのとは少し感覚が異なって、まったく《異世界》に居た、別人に近い自分に思え...
文学

〈再録〉ヘミングウェイを買いに東京に行く

【東京・JR上野駅公園口の風景】 関東のとある片田舎に住んでいて、昨今では駅周辺の界隈が荒んできて、ぽつぽつと馴染のショップがシャッターをおろしてしまっている。新しいショップがオープンすることもない。全体として、見るも無惨なくらいに、活気が...