ついこの前の日曜日、友人が鬼怒川の龍王峡(栃木県)に行きたいというので、東武鉄道で龍王峡に行ってきました。
関東の北、それも山と谷の中の鬼怒川は比較的涼しいだろうと思っていたら、とんでもなく蒸し暑い、関東一円どこも暑さは変わらず、といった具合でした(この日は30度を超えた真夏日)。
唯一、龍王峡にある「虹見の滝」の真正面はひんやりとしていた…のですが、上り下りのハイキングコースのごくごく一部を歩いただけで汗が噴き出し、鬼怒川で納涼――というわけにはいきませんでした。
帰りに鬼怒川公園駅近くの温泉に立ち寄り、これまた汗の噴き出す熱い湯に浸かって、“気分的な”涼を楽しみました。
さてその日はカメラを持っていきませんでした。
個人的には珍しいことなのだけれども、最近はケータイカメラで用を足してしまうことが多くなりました。ブログ用の画像なら、ケータイのカメラで十分…といった気持ちがあるせいか、あの猛暑の中をカメラ片手に歩き回るのは、かなりしんどいし、友人も同伴しているのでその点で省いたわけです。
自宅にある古い写真アルバム――大凡、父がOLYMPUS TRIP35で撮影した――はどっしりと大きなアルバム帳で、それが数個分あります。ほとんどが家族を写したスナップです。
数年前、それらを整理した結果、そのうちのごく一部の写真のネガフィルムがあることがわかりました。
そうしてそれをデジタルスキャンして保存してあるのですが、デジタル処理を施すと、オリジナルのネガフィルムの特性を超えて美しくなる場合があります。
それは、劣化していない当時のネガの状態からプリントした最良の画質という意味ではありません。しかしそれでも敢えてデジタル処理すれば美しくなる。

もう30年以上前のネガフィルムにあった、市民運動会のスナップ。全体が青みがかっていたのを修復して純正な白色を引き出しました。すると30年以上前とは思えない写真に。
まるで最近撮影したかのような写真に見えても、やはり写り込んでいるあらゆる被写体の、その時代を表した造形は、決して2010年の今の、日本のとある町の様子ではない。表されるのは造形のみならず、人々の活気、表情の時代性のようなもの、流行や嗜好に基づいた服装・髪型による装飾。そして子供達の多さ。そこに写っている子供達の年齢はバラバラであるけれども、何か一つに繋がった共同体的な意識があって、笑顔と笑顔が繋がっている。
今日の市民運動会において、あのような笑顔と笑顔の連帯感が、果たして透けて見えるでしょうか。
(2010.09.09)

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