ピュービックヘア

文学

開高健『開口閉口』―俗語的俗語の話

【開高健著『開口閉口』(新潮文庫)】 私が敬愛する作家・開高健氏の書き物で夢中になったのは、小説よりもエッセイ(随筆)のほうで、記憶をたどれば、珠玉のエッセイ集の『開口閉口』(新潮文庫)だったはずである。 初めて読んだ時は、ベトナムの記述が...
文学

〈再録〉開高健『開口閉口』―アリ釣りとオスとメスの話

【開高健著【開口閉口】(新潮文庫)】 ――こんな夢を見た。 人権擁護の活動家である私は、都会の喧騒を離れて、ある山荘にこもった。夜な夜な、スコッチの後に、オールド・トム・ジンをベースにしたトム・コリンズのカクテルを一杯飲む。かけているレコー...
音楽

〈再録〉Two Virgins

【Yoko Ono/John Lennon『Unfinished Music No.1:Two Virgins』】 昨年の10月、フランスの舞台演出家であるパトリス・シェロー(Patrice Chéreau)氏が亡くなって、何故かジョン・レ...
写真・カメラ

マン・レイ写真集の黒塗りに関する備忘録

【曰く付きの写真集『写真家 マン・レイ』(みすず書房)】 私が心霊研究家・中岡俊哉編著『続 恐怖の心霊写真集』(二見書房)について取り上げたのは、2015年7月。もう11年も前のことである(「〈再録〉拝啓心霊写真様」)。 自分たちで工作した...
写真・カメラ

石内都『さわる』における身体的男性性の発見

【写真家・石内都さんの男性ヌード写真集『さわる』(新潮社)】 学生時代に学んだ言語表現(国語)が、その領域を阻まれて思考停止に陥った経験というものがある。私の若い頃の話である。 それはつまり、自ら秘匿としていた性の領域に、外面上の身体表現の...
写真・カメラ

伴田良輔『眼の楽園』―ヒカリモノを求めて

【もうほんとにお馴染み、伴田良輔著『眼の楽園』(河出書房新社)】 私が敬愛する作家・芸術家の伴田良輔氏は、“ヒカリモノ”に妖しく惹かれ、その虜になってしまうのだということを、かつての著書『眼の楽園』(河出書房新社)の中で告白していた。「ヒカ...
写真・カメラ

宮沢りえ&篠山紀信の『Santa Fe』

【宮沢りえ&篠山紀信の会心のヌード写真集『Santa Fe』】 そういえば、思い出した。昨年の7月末、私はBlueskyで以下のような文をポスティングしたのだった。幼少期から、今日に至るまで。私の「心身の成長に影響を及ぼした俳優さんたち」。...
書籍

〈再録〉伴田良輔『眼の楽園』―モーテルという享楽

【またもや登場。伴田良輔著『眼の楽園』】 人々の内に秘めた猥雑さを剥ぎ取ってしまったもの、それがパンデミックのコロナ禍(COVID-19)だ。コロナ禍が、あらゆる想念の《旅愁》すら消し去ってしまった。 それを取り戻すのに、およそどれだけの無...
スポーツ

〈再録〉写真集『The Sydney Dream』のこと

私の子ども時代の“オリンピック”のイメージは、ごく限定的で、1964年の東京五輪で金メダルを獲得した、“東洋の魔女”の女子バレーボール。それから、江崎グリコのゴールインマーク。このマークの由来はオリンピックと無関係であるが、グリコのキャラメ...
写真・カメラ

〈再録〉伴田良輔の「スクラッチ感覚」

【伴田良輔著『奇妙な本棚』より「スクラッチ感覚」】 個人的な創作上の都合で、私は、90年代に自身が嗜好共有した《サブ・カルチャー》のたぐいを洗いざらい回想していきたいという目的があって、文学に限らずアートの分野における影響という視点で、一つ...