ヌード

文学

〈再録〉唐木順三の「時代相と青年の夢」

【筑摩書房『唐木順三全集』第十二巻】 一つのつまらぬ行動から文学的体臭を嗅ぎ取るに至る偶然に出くわす。 あるスマホのアプリで、カメラで写した文書を画像に起こし、自動的にテクスト化してPDFにするという事務系のたいへん便利なものを試してみた。...
書籍

〈再録〉伊勢佐木町と『はま太郎』のこと

【星羊社の雑誌『はま太郎』第10号】 前回のブログ「演劇『金閣寺』追想」で書いた、横浜・伊勢佐木町のイセビルの地下にあるクリエイティブスペースTHE CAVE。 その地下の小スペースで、ぼんやりと見ることのできたエジプト風の壁画。昭和初期に...
文学

〈再録〉殉教―その映像と文体

※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2004年7月9日付「殉教―その映像と文体」より)。 三島由紀夫の作品に、『殉教』という短篇がある。昭和23年4月、「丹頂」に所収。三島は、この作品の自注に、〈詩人の殉教〉...
性教育

丁重におひかえなすって―カゼヒカルと「人新世のパンツ論」

【あなたはもう「人新世のパンツ論」をご覧になりましたか?】ウェブサイト更新終了のご報告 先日、ウェブサイト[カゼヒカル やましい大人の性のテクスト]で公開してきた「人新世のパンツ論〈花鳥風月編〉」を脱稿し、「㉑最終回・世界はパンツで出来てい...
飲み物

〈再録〉強精カクテルいろいろ『洋酒天国』

【『洋酒天国』第11号】 今年3月2日付の「ごきげんよう『洋酒天国』」を機に、私は一切合切、自身のヨーテン・ライブラリー数十冊を古書店に擲ってしまった。書棚に大きな隙間ができた。これできれいさっぱり、ヨーテンを忘れ去ろうという気でいた。昭和...
映画

〈再録〉ごきげんよう『洋酒天国』

【これが当ブログ最後の『洋酒天国』第13号】 当ブログ2011年7月12日付「開高健と『洋酒天国』」(※再録不可)で初めて私がヨーテンについて触れたのをきっかけに、それから1年以上経過した2013年9月26日「『洋酒天国』と三行案内」(※再...
文学

開高健『開口閉口』―俗語的俗語の話

【開高健著『開口閉口』(新潮文庫)】 私が敬愛する作家・開高健氏の書き物で夢中になったのは、小説よりもエッセイ(随筆)のほうで、記憶をたどれば、珠玉のエッセイ集の『開口閉口』(新潮文庫)だったはずである。 初めて読んだ時は、ベトナムの記述が...
文学

緑衣の青年―親密のエクリチュール

【部屋に置いてあったヘルムート・ニュートンのポラ写真】 うつろな目を見開いて、ぼんやりと視界に映り込んでいたのが、ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)のポラ写真だった。 開いたままの写真集は、少し灰色に褪色していて、硬直した...
文学

〈再録〉漱石『こころ』の身体性について

【夏目漱石『こころ』】 夏目漱石の小説を読み終えると、いつも雑駁とした気持ちに駆られる。様々な思念が頭をよぎりすぎて、判別しがたい感情の複雑な振幅にしばしの眩暈を覚える。 最初の眩暈こそ、高校時代に読んだ漱石の『こゝろ』(以下『こころ』)で...
文学

江戸川乱歩の「鏡地獄」

【『江戸川乱歩傑作選』(新潮文庫)】 私は高校を卒業して19歳の頃に、新潮文庫の『江戸川乱歩傑作選』を買って読んでいる。 乱歩文学の妖しさについてはもはや述べるまでもない。しかしながらあの頃、そのうちの短編作品「鏡地獄」をしっかりと読んでい...