人新世のパンツ論

文学

開高健『開口閉口』―俗語的俗語の話

【開高健著『開口閉口』(新潮文庫)】 私が敬愛する作家・開高健氏の書き物で夢中になったのは、小説よりもエッセイ(随筆)のほうで、記憶をたどれば、珠玉のエッセイ集の『開口閉口』(新潮文庫)だったはずである。 初めて読んだ時は、ベトナムの記述が...
音楽

〈再録〉UNICORNのペケペケ伝説

【UNICORNのアルバム『PANIC ATTACK』。左がEBIさんで、右が奥田民生さん】 今回は短めに。 昨年の初夏、約2年間ほっぽらかしていた自主製作のショートフィルムの編集を突然再開し、その間、ツイッターをやめるべくアカウントを削除...
文学

〈再録〉開高健『開口閉口』―アリ釣りとオスとメスの話

【開高健著【開口閉口】(新潮文庫)】 ――こんな夢を見た。 人権擁護の活動家である私は、都会の喧騒を離れて、ある山荘にこもった。夜な夜な、スコッチの後に、オールド・トム・ジンをベースにしたトム・コリンズのカクテルを一杯飲む。かけているレコー...
文学

朝井リョウの黒タイツおじさん遭遇記

最近、『週刊文春』(文藝春秋)を読んでいて思ったのだった。 〈あれ? あの広告がどこにも無い…〉。 それは、東京ノーストクリニックさんの“◯◯治療”広告であった。 以前は、《中高年も考えたい》などといったキャッチフレーズが私の脳裏にすっかり...
文学

〈再録〉漱石『こころ』の身体性について

【夏目漱石『こころ』】 夏目漱石の小説を読み終えると、いつも雑駁とした気持ちに駆られる。様々な思念が頭をよぎりすぎて、判別しがたい感情の複雑な振幅にしばしの眩暈を覚える。 最初の眩暈こそ、高校時代に読んだ漱石の『こゝろ』(以下『こころ』)で...
文学

江戸川乱歩の「鏡地獄」

【『江戸川乱歩傑作選』(新潮文庫)】 私は高校を卒業して19歳の頃に、新潮文庫の『江戸川乱歩傑作選』を買って読んでいる。 乱歩文学の妖しさについてはもはや述べるまでもない。しかしながらあの頃、そのうちの短編作品「鏡地獄」をしっかりと読んでい...
飲み物

〈再録〉『洋酒天国』と英国万歳

【『洋酒天国』第14号】 マイ・フェイバリット・コレクション『洋酒天国』のブログ登場もこれまでで35冊を数えた。『洋酒天国』はたいへん古い書物であり、ファンもそれなりに多いこともあって、集めるのには苦労する。我ながらよくぞここまで蒐集したも...
音楽

〈再録〉Two Virgins

【Yoko Ono/John Lennon『Unfinished Music No.1:Two Virgins』】 昨年の10月、フランスの舞台演出家であるパトリス・シェロー(Patrice Chéreau)氏が亡くなって、何故かジョン・レ...
演劇

オトコクササはどこで消えていく?―髙木雄也さんから男性性を考える

【渋谷PARCO劇場にて3月に上演された『ジン・ロック・ライム』】 以前、宮藤官九郎さん演出の舞台の話をした。東京・渋谷PARCO劇場の「40周年記念公演」という括りに、個人的には感慨深いものがあった(「序章・永山絢斗」)。 最近のPARC...
写真・カメラ

宮沢りえ&篠山紀信の『Santa Fe』

【宮沢りえ&篠山紀信の会心のヌード写真集『Santa Fe』】 そういえば、思い出した。昨年の7月末、私はBlueskyで以下のような文をポスティングしたのだった。幼少期から、今日に至るまで。私の「心身の成長に影響を及ぼした俳優さんたち」。...