
昨年末より、来年早々(つまり今年)やるといっていた新しいウェブサイト[ティーンズの恋愛]について、誠に勝手ながら、この度、大々的に改変およびリニューアルさせていただいたことをご報告いたします。
改変したウェブサイトの名は、

です。
映画『小さな恋のメロディ』は究極のラブロマンスだ
まるで[ティーンズの恋愛]を真っ向からおちょくって否定するかのようなリニューアルに見えるかと思いますが、これにはワケがあります。
実は昨年、[ティーンズの恋愛]にかかわる児童書や資料をかき集め、鼻息を荒くして映画『小さな恋のメロディ』(“Melody”/1971年イギリス)をあらためて観てみました。すると、そしたらね、それがもう小さな恋どころか、大人以上の大恋愛じゃないですか、あの映画のストーリーは。マーク・レスター(Mark Lester)さんとトレイシー・ハイド(Tracy Hyde)さんのそれがね。
その映画で悪友を演じた共演者ジャック・ワイルド(Jack Wild)さんは、もう昔亡くなられてしまいましたけど、波瀾万丈の人生だったようです。だから、あれは、ちびっ子どうしの恋――などといって矮小化した似非恋愛映画ではなく、本当に凄みのある極上の、いや究極のラブロマンスなんです。彼らはきっと結婚し、子どもを産むでしょう。
ただし、そこから先は、純愛とはいいがたい、社会的なあらゆる痛苦が待ち構えているに違いない。それを考えたら、頭の中にあったものが全部吹っ飛んでしまった…。ティーンズの恋愛だなんて。
ウェブサイトのテクストをいくつか思案していたけれど、こりゃダメだと思いました。ボツです。

真の恋愛の理想郷は疚しい経験から見いだされる
すなわち恋愛は、所詮、子どもの領分に押し込めることはできないと――。
子どもだといわれる時分に、もう既に大人への一歩を踏み出していて、大人たちの視界を飛び越してしまうものなのだと。むろん大人はそれを封じ込めようとしますが。
それで一切書けなくなってしまったわけです。
でももし、全ての大人が疚(やま)しくて、恋愛と性に関して飛び抜けたものを理性で抑えて生きているのだとしたら、恋愛は? 性は? 新しい形が見えてくるのではないか。
これなら、書ける。疚しい大人の姿を遮ることなく表出させ、いわばデータベースのようにしていけば、その恋愛と性の寡少なる純粋培養の部分は存分に語れるし、洗い出せそうだし、ともかく何か書けると――。
そんなことを考えたので、[ティーンズの恋愛]の内容を一新し、タイトル及びそのテーマを根本的に再編することにしました。
[ティーンズの恋愛]をご期待していた方には、なんとも裏切ってしまった感があり、とても心苦しいのですが、このリニューアルしたウェブサイトの中で、10代の恋愛に関してはいくらか取り上げるつもりです。なので、その点はどうかご留意ください。
では、近々発信していきます。若葉がゆらゆらとゆれるように。

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