ひろひろさんと『ロボットドリームズ』のこと

 この稿は、ある方に「お礼を申し上げたい」というのと、「やり残したことをこれからやる」旨の告知を記して、短くまとめたつもりである。

ネットで知り合ったひろひろさん

 一昨年の早い季節の頃、ネット上で知り合った20代の若者男子ひろひろさんと、幾度かの機会で往復書簡めいたやりとりをして励んだことがあった。おっと、この文章で主格が抜け落ちてしまったけれども、誰が?――。私が、である。そうか、あれはもう2年前のことになるのか、という懐かしさがある。

 日常的なやり取りは別にして、主だったところでは、その2年前、ティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet)主演の映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(“Wonka”)と原作ロアルド・ダール(Roald Dahl)の『チョコレート工場の秘密』に関するトピック(「『チョコレート工場の秘密』と6ペンス銀貨のこと」)が事の始まり。
 で、もう一つ、これは絶対に忘れることのできないトピック――「人新世のパンツ論②―パンツは世界を掌握する」。ここでのパンツ論において、ひろひろさんも飛んで火に入る夏の虫ではないが、ありがたいことに呼応(賛同?)してくれて、ひろひろさんが穿いたあの曰く付きの、いや、極めつけのパンツをちら見せしてくれたこともあった。

 そうでなくても、普段、私が想像できなかったカテゴリーの映画や音楽の世界を、ひろひろさんは、自身のnoteの中で、実にのびのびとした感性で語り巡っていたことを私は知っている。ああ、そういえば、“ジェダイの帰還”のやりとりもありましたね――。ぜひ興味のある方は、そちらも読んでいただきたいのである。

もう出合えないという辛さ

 そんなひろひろさんとの交流は、最近ネット上での変化によって、ほぼ不可能になってしまったことを書かなければならない。それは事実である。おそらく今後、二度と、かつてのようなやり取りはできないかもしれないのだ。

 ごく最近私は、noteをやめた。インスタもやめ、スレッズもことごとくやめてしまい、それらのアカウントをいっさい削除してしまった。それらのSNSに向かうだけの時間的余力が無い――生活の中で削り取られてしまった――のが大きな理由。現時点で私のSNSは、BlueskyとX(旧ツイッター)に限られている。
 ただ、理由はそれだけではなく、ひろひろさん自身もごく最近、SNS上の方針転換が行われた。よって、DMを交わすようなやりとりはほぼ不可能になってしまったのだ。
 このことから派生して、ひろひろさんのnoteのいくつかの投稿記事において、私がアカウントを有していた時のnoteへのリンクが途切れてしまっていたりするのは、そのせい。それは私のせいだ。私のアカウントは、既にnote上に無いのである。

 こういうことになるとは、1か月前までは想像もできなかった。たいへん残念な結果である。
 そうした中、やり残してやり遂げられなかったことが一つだけある。

『ロボットドリームズ』のこと

 ひろひろさんがパブロ・ベルヘル(Pablo Berger)監督の映画『ロボットドリームズ』(“Robot Dreams”)について書いたnoteの「恋愛には線引きがあっても、友情にはないから。」(2025年2月18日付)に対し、私もその映画を観て感想述べ、ひろひろさんと「意見交換」をしようという全く個人的なプランがあった。ひろひろさんが、その映画に出てくるロボットと犬の関係について、それは恋愛的なものであるのか、それとも友情で結ばれた関係であるのかというテーマに絞って論じていた――ことに対する意見交換だ。

 私はもっと早い時期にレスポンスするべきであった。
 少なくとも2月の時点で、しっくりとくるようなコメントを私が残していれば…。ところがそれをうっかり忘れてしまい、月日が経ち、気がつけば、やり取り不能の状態になってしまった今、このプランは頓挫したのだった。こうして振り返ってみても、あの映画の「意見交換」だけは、やり遂げておくべきであった。

忘れてはならない「セプテンバー」

 『ロボットドリームズ』の国内盤DVDは、今秋9月21日に発売されるとのこと。だいぶ前に私はそれを予約している。なので、その日以降、映画を観て、当ブログにおいて“彼らは恋愛であったか? それとも友情で結ばれていたのか?”のテーマを掲げるつもりである。ひろひろさんとの「意見交換」は不可能だが、不完全燃焼の形ではあるにせよ、一応プランの復元的遂行はこれで為すことになる。これでよろしいでしょうか? とひろひろさんに問いたいところではあるものの、もはやその反応は絵空事でしかない。

 9月21日というのは、この映画のメインテーマであるアース・ウィンド&ファイアー(EW&F)の名曲「セプテンバー」(“September”)の歌詞に出てくる、“9月21日の夜”――に係るものと思われる。しかしこの曲、70年代後半にビルボードなどのシングル・チャートに登場して以来、世界中のありとあらゆるメディアや個人に流用され続けた、いわば“お化けソング”であり、それがまた『ロボットドリームズ』にもテーマ曲として登場するというのは、一種の信仰か、あるいは人間由来の、消し去ることのできないデジャヴュのようなものなのかもしれない。

 この映画、1980年代のニューヨークが舞台――ということだけをここに書いておいて、その感想は先に延ばしたい。9月以降、例のテーマを引っ提げて、お目にかかりましょう、と予告しておく。

 ひろひろさん、いろいろとどうもありがとうございました。この御恩は忘れません。知り合えたあなたは、まるで天使のような人でした。できうるなら、ここの下部にあるコメント欄にコメントを残していただけるとありがたい。その時を楽しみにしています。

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